日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 リュウキュウトロロアオイりゅうきゅうとろろあおい / 琉球黄蜀葵[学] Abelmoschus moschatus (L.) Medicus アオイ科(APG分類:アオイ科)の一年草。茎は直立して分枝し、全株に粗毛がある。葉は深く、または浅く3~7裂し、葉身と葉柄はほぼ同長で約10センチメートル。花は径約10センチメートル、鮮黄色で内側の基部は紫色。蒴果(さくか)は長楕円(ちょうだえん)状卵形で長さ5センチメートル、粗毛を密生する。台湾や熱帯アジアに広く分布し、小笠原諸島と沖縄の各島で栽培されたものが、逸出して野生化している。[島袋敬一 2020年4月17日] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例