20世紀西洋人名事典 の解説
ルイ・フェルディナン セリーヌ
Louis Ferdinand Céline
1894.5.27 - 1961.7.1
フランスの小説家,医師。
パリ西郊外クールブヴォワ生まれ。
本名Louis Ferdinand〉 ルイ・フェルディナン〈Destouches デトゥーシェ。
苦学して医学を学び、学位を取得。その後、パリの場末で開業するかたわら執筆活動を続け、1932年戦争体験をもとに描いた「夜の果ての旅」で一躍作家としての地位を築いた。一連の反ユダヤ主義、反資本主義の無政府主義的主張を展開したため、’44年の連合軍上陸とともにドイツを経てデンマークに亡命。’51年恩赦で帰国後、亡命中の体験を描いた「城からの脱出」で再び反響をよび、続いて「北」「リゴドン」などを発表したが、文壇から故意に黙殺され、不遇と貧困のうちにパリ郊外で死去した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報