20世紀西洋人名事典 「ルイーゼリンザー」の解説
ルイーゼ リンザー
Luise Rinser
1911 -
ドイツの小説家。
ピッツリング生まれ。
ミュンヘン大学で心理学や教育学を学び、小学校教師を経て、1939年作家生活に入る。’41年「ガラスの波紋」はヘッセに絶賛されるが、同年執筆を禁止され、’44年ナチスに対する反逆罪で投獄される。釈放後、「受刑日記」(’46年)を出版し、戦後、「人生の半ば」(’50年)など多くの作品を発表する。平明な文体で若い魂の悩みと発展を追求する、カトリック的な秩序と調和を持った作家である。他の作品に「ダニエラ」(’53年)、「ニーナ」(’61年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報