ルイ6世(読み)ルイろくせい(その他表記)Louis VI, le Gros; le Batailleur

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルイ6世」の意味・わかりやすい解説

ルイ6世
ルイろくせい
Louis VI, le Gros; le Batailleur

[生]1081. パリ
[没]1137.8.1. パリ
フランス王 (在位 1108~37) 。カペー家出身。フィリップ1世の子。「肥満王」とも呼ばれる。王権理念をよく自覚し,サン・ドニ修道院院長シュジェールを重用し,弱体をきわめたカペー王権の基礎を固め次代飛躍を準備した。イルドフランスのトマ・ド・マルルら独立的な中小豪族を平定して王領を固めたが,領内自治体の発展には助長策をとった。また隣接する大領主シャンパーニュ伯ティボー4世との交戦は 24年間にわたった。また 1116~20年にはイングランド王ヘンリー1世,神聖ローマ皇帝ハインリヒ5世とも争ったので「好戦王」とも呼ばれた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む