ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルイ6世」の意味・わかりやすい解説
ルイ6世
ルイろくせい
Louis VI, le Gros; le Batailleur
[没]1137.8.1. パリ
フランス王 (在位 1108~37) 。カペー家出身。フィリップ1世の子。「肥満王」とも呼ばれる。王権の理念をよく自覚し,サン・ドニ修道院院長シュジェールを重用し,弱体をきわめたカペー王権の基礎を固め次代の飛躍を準備した。イルドフランスのトマ・ド・マルルら独立的な中小豪族を平定して王領を固めたが,領内自治体の発展には助長策をとった。また隣接する大領主シャンパーニュ伯ティボー4世との交戦は 24年間にわたった。また 1116~20年にはイングランド王ヘンリー1世,神聖ローマ皇帝ハインリヒ5世とも争ったので「好戦王」とも呼ばれた。
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