精選版 日本国語大辞典 「永保」の意味・読み・例文・類語 えい‐ほう【永保】 [ 1 ] ながい時間状態を保つこと。[初出の実例]「令レ執二掌伽藍一者。得下破二滅仏法一之咎上。其王臣等不レ令三永保二官位一」(出典:聖徳太子伝暦(917頃か)推古天皇二七年)[ 2 ] 平安時代、白河天皇の代の年号。辛酉(しんゆう)革命により承暦五年(一〇八一)二月一〇日改元。甲子(かっし)革命により永保四年(一〇八四)応徳と改元された。出典は「商書‐四」に「欽二崇天道一、永保二天命一」とあるのによる。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本の元号がわかる事典 「永保」の解説 えいほう【永保】 日本の元号(年号)。平安時代の1081年から1084年まで、白河(しらかわ)天皇の代の元号。前元号は承暦(じょうりゃく)。次元号は応徳(おうとく)。1081年(承暦5)2月10日改元。応和(おうわ)(961~964年)、治安(じあん)(1021~1024年)に続き、辛酉革命(しんゆうかくめい)を理由として行われた。『尚書(しょうしょ)』を出典とする命名。1081年(永保1)には、興福寺の僧兵が多武峯(とうのみね)寺領を襲い、多武峰の僧徒が入京して強訴する事件が起こっている。この頃、園城(おんじょう)寺と延暦(えんりゃく)寺の対立から僧兵らがたびたび衝突していたこともあり、洛中は混乱していた。◇「えいほ」とも読む。 出典 講談社日本の元号がわかる事典について 情報