日本大百科全書(ニッポニカ) 「ルッペ」の意味・わかりやすい解説 ルッペるっぺLuppe ドイツ語 ロータリーキルンによる直接製鉄法の一つであるクルップ‐レンKrupp-Lenn法により還元された半溶融状の粒鉄。炉内の1200~1300℃の領域で生成され、半流動状のスラグを巻き込んでおり、0.5~1.0%の炭素を含む。クルップ‐レン法は微粉低質炭を用い、高ケイ酸質貧鉄鉱の処理に適するが、ルッペ中の硫黄(いおう)、リンが高く脱硫、脱リンの必要があり、溶鉱炉へ再装入することもある。[井口泰孝] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルッペ」の意味・わかりやすい解説 ルッペLuppe; iron ball 粒鉄。もとは「鉄塊」の意であるが,金属工業ではクルップ=レン法などで製造される粒径3~10mm程度の小粒鉄をいう。使用する鉄鉱石の種類によって良否の差がある。純良なものは優秀な製鋼用原鉄となるが,多くは硫黄の含有量が高いので,銑鉄製造用原料として溶鉱炉に装入される。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by