20世紀西洋人名事典 「ルネラリック」の解説
ルネ ラリック
René Lalique
1860.4.6 - 1945.5.5
フランスの宝石細工師,ガラス工芸家。
マルヌ地方生まれ。
パリの装飾学校で学んだ後、イギリスでも学び、1885年以来パリを中心にベル・エポックの風潮のもと制作を行う。女優のサラ・ベルナールが彼の装身具を好んだことから名を上げる。その後、1907年フランスのコティの香水瓶のデザインを手がけたことがきっかけでガラス工芸に転向。アール・デコ様式の独特の型吹や型押ガラス器を開発、また照明器具にガラスを活用する。代表作に、「トンボと女性像をモティーフとしたブローチ」(1898年頃)など。アール・ヌーボーの装飾芸術の代表的作家。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報