ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レイノー」の意味・わかりやすい解説
レイノー
Reynaud, Paul
[没]1966.9.21. ヌイイ
フランスの政治家。パリで法律を学び弁護士となった。第1次世界大戦に従軍後,1919~24,28~40年下院議員。 30年蔵相,31年植民地相,32~38年法相。 38年 É.ダラディエ内閣の法相,次いで蔵相となり,フランの切下げを主張し,デフレ政策を行なった。 40年3月首相となり,C.ドゴールを陸軍次官に対独抗戦を展開,連合国との提携を主張したが,P.ペタン副首相はじめ他の閣僚が停戦を望んだため辞任。同年9月ビシー政府に逮捕され,監禁されたがフランス解放直前に脱走した。 46~62年下院議員となり,ヨーロッパの統合を積極的に支持。 48年蔵相,50年国務相を経て,58年第五共和政憲法起草諮問委員会議長となった。 62年ドゴールの大統領制に反対,政界から引退。主著"La France a sauvé l'Europe" (1947) ,"Mémoires" (60~63) 。
レイノー
Reynaud, Émile
[没]1918.1.8. イブリー
フランスの発明家,興行師,アニメーションの先駆者。エジソンのキネトスコープ,L.リュミエールのシネマトグラフに先立ち,プラクシノスコープを発明し,「視覚劇場」の名で 1892年から 10年間パリで動画を公開した。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報