20世紀西洋人名事典 「レオンディエルクス」の解説
レオン ディエルクス
Léon Dierx
1838 - 1912
詩人。
レユニヨン島(アフリカの東)生まれ。
パリで学校を終え帰島するが再びパリに出て定住。ロマン主義や芸術至上主義の詩をつくるがルコント・ド・リールの影響を受け次第に高踏派へと移行。1864年「詩と詩情」、1867年「閉ざされた唇」、1879年「恋人たち」と作品ごとに虚無感や厭世的傾向が強くなり、自己の感傷的な心境を詩に託すようになる。他に対話劇「めぐりあい」(1875年)や詩「敗者の言葉」(1871年)があり、晩年マラルメの死後「詩王」に選ばれる。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報