ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スタウト」の意味・わかりやすい解説
スタウト
Stout, Sir Robert
[没]1930.7.19. ウェリントン
ニュージーランドの法律家,政治家。 1863年オタゴのゴールド・ラッシュを聞いて,イギリスよりニュージーランドへ移住。金鉱関係の仕事がなく,教師,次いで弁護士となった。 75年自由党員として上院議員に選出された。 78年法務長官に就任。その後しばらく政界を離れたが,84年首相として政界に復帰。小農民の援助に力を入れ,民事訴訟法,社会福祉,教育の充実に尽力した。 87年不況を処理できずに首相を辞任。 93~98年上院議員,99~1926年最高裁判所長官。その間ニュージーランド大学学長 (1903~23) をつとめた。
スタウト
Stout, George Frederick
[没]1944.8.18. シドニー
イギリスの哲学者,心理学者。ケンブリッジ大学,オックスフォード大学で教鞭をとり,1903~36年セントアンドルーズ大学教授をつとめた。 J.F.ヘルバルトの心理学の影響を受けた。精神過程を要素的に考える 19世紀の連合説に反対。主著『分析的心理学』 Analytic Psychology (2巻,1896) ,『精神と物質』 Mind and Matter (1931) 。
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