レッヘル線(読み)レッヘルせん(その他表記)Lecher wire

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レッヘル線」の意味・わかりやすい解説

レッヘル線
レッヘルせん
Lecher wire

波長に比べて狭い間隔をへだてて平行に張った長い2本の導線超短波伝送に用いられる。 VHFテレビジョンのアンテナから受信機へのフィーダなどに使われる。2つの導線上で十分に狭く向い合った2点において電流の向きが互いに反対となって補償し合うので,電磁波をほとんど放射せず,損失なしに伝搬していく。 UHFテレビジョンでは波長がレッヘル線の間隔に対して相対的に短くなり,電磁波が放射され損失が生じるので,フィーダとしては同軸ケーブルが使用される。レッヘル線は終端開放または短絡しておけば定在波が生じるので共振器や波長測定などにも利用される。

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百科事典マイペディア 「レッヘル線」の意味・わかりやすい解説

レッヘル線【レッヘルせん】

電波の波長より狭い間隔で2本の導線を平行にはった伝送線。レッヘルE.Lecherがこれに沿って電磁波がよく伝わることを知り,超短波回路に使用した。電気振動それぞれの導線上の電流方向が反対であるため,電気損失がほとんどなく伝送される。超短波の波長の測定,共振器にも用いられる。

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