レーデブライト(その他表記)ledeburite

改訂新版 世界大百科事典 「レーデブライト」の意味・わかりやすい解説

レーデブライト
ledeburite

ケイ素の量がやや少ない鋳鉄を溶融状態から比較的速い速度で冷却していくと,〈液相─→オーステナイトセメンタイト(Fe3C)〉の共晶反応が起こる。このとき得られる組織をレーデブライトという。液相から直接共晶反応が起こる組成を共晶組成というが,共晶組成より鉄側の組成(亜共晶組成)をもつ鋳鉄では冷却中まずオーステナイト(初晶オーステナイト)が生じ,その後に共晶反応が起こる。さらに冷却すると初晶オーステナイトおよびレーデブライト共晶中のオーステナイトはセメンタイトを析出しながら共析温度に達し,パーライトを生成する。常温では共晶セメンタイトとパーライトの混合組織となるが,このような組織を有する鋳鉄は破面が白いので白鋳鉄あるいは白銑と呼ばれる。
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関連語 柴田

化学辞典 第2版 「レーデブライト」の解説

レーデブライト
レーデブライト
ledeburite

鉄-炭素系合金.実用的には鋳鉄に現れるオーステナイトセメンタイトとの共晶組織名.鉄-炭素二元系の共晶組成はC 4.32質量%,共晶温度は1147 ℃.約2質量% の炭素を含有したオーステナイトとセメンタイトが48:52の量比で混合した組織を示す.常温まで冷却するとオーステナイトはフェライトとセメンタイトに分解するが,共晶の形状はそのまま残り判別できる.とくに白鋳鉄に明瞭に現れる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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