日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロイテンの戦い」の意味・わかりやすい解説
ロイテンの戦い
ろいてんのたたかい
七年戦争に際し、1757年プロイセン、オーストリア間に行われた戦い。プロイセンのフリードリヒ2世は同年4月一挙にプラハ攻略に出撃したが、オーストリア軍の抵抗にあって失敗し、ベーメン(ボヘミア)からザクセン、シュレージエンに撤退した。ロートリンゲン公カール麾下(きか)のオーストリア軍の反撃に対し、11月ロスバハにおいてフランス・帝国諸侯連合軍を完敗させるや、ただちにフリードリヒ2世は軍をシュレージエンに向け、12月5日ブレスラウ(ブロツワフ)の南ロイテンLeuthenにおいて遭遇戦を試みた。劣勢にもかかわらず側面攻撃戦法が効を奏し、オーストリア軍6万5000のうち死傷、捕虜2万2000を超え、殲滅(せんめつ)的な打撃を与えた。
[進藤牧郎]