ロバートウォトソン・ウォット(その他表記)Robert Alexander Watson Watt

20世紀西洋人名事典 の解説

ロバート ウォトソン・ウォット
Robert Alexander Watson Watt


1892 - 1973
英国物理学者,技術者。
アンガスのブリーキン生まれ。
1919年に最初の「無線測位機」の特許をとり、’35年には反射電波によって飛行機を追跡することを可能にした改良型の特許をとった。これは「無線探知機」または「測程機」と呼ばれ、ここから現在の用語レーダーがつくられた。’30年代は各国でレーダーの研究開発が行われたが、イギリス政府の援助の元に極秘に研究が進められた。’40年のバトル・オブ・ブリテンではドイツ軍戦闘機の位置を正確に察知することができ、’43年にはマイクロ波の飛行機探知用レーダーが実用化され、イギリスへの奇襲攻撃は終わりを告げた。また、アメリカが参戦する前にレーダーシステムの助言をし、’42年にはナイト称号を授与されている。船舶や航空、警察、天気予報などさまざまな分野でレーダーは使われ、コンピューターと連動させたシステムも研究開発されている。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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