20世紀西洋人名事典 「ロマンキム」の解説
ロマン キム
Roman Nikolaevich Kim
1898 - 1966
ソ連の作家。
ウラジオストック生まれ。
父は朝鮮の亡命政治家で、日本に留学し、慶応普通部に2年まで在日した。1917年帰国、極東大学卒業後、日本語、日本文学で教鞭をとる。戦後、’54年「広島の娘」で文壇デビュー。以後、「春川で発見された手帳」「特務機関」などのスパイ小説などで人気を博し、また、日本語に練達し、芥川竜之介の翻訳もある。作品はほかに「枕の下のコブラ」(’62年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報