色名がわかる辞典 「ローアンバー」の解説 ローアンバー【raw umber】 色名の一つ。JISの色彩規格では「暗い黄」としている。アンバーとは顔料の原料となる土のこと。また、その顔料。ローは原料のままという意味。一般に、アンバーを用いた顔料のような黄色みがかった茶色のこと。もとはイタリアのウンブリア地方でとれるマンガンと鉄を含む土による顔料をさした。この土を焼いた色がバーントアンバー。焼くと粒子が大きくなり、色調は赤みが強くなる。ローアンバーは絵の具などの色名に使われる。 出典 講談社色名がわかる辞典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ローアンバー」の意味・わかりやすい解説 ロー・アンバーraw umber 絵具の色名の一つ。天然土性の褐色顔料。鉄およびマンガン鉱石の風化したもので,若干の腐食質も含まれている。使いはじめられたのは 15世紀末からと考えられ,今日まで広く用いられている。これを焼くとバーント・アンバーができるが,このほうが化学的にはより安定し,透明度も高い。この顔料を用いた油絵具は,マンガン分を多く含むものほど,乾燥が早い。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by