ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワーゲマン」の意味・わかりやすい解説
ワーゲマン
Wagemann, Ernst
[没]1956.3.20. バートゴーデスベルク
チリ生れのドイツの経済学者,統計学者。ゲッティンゲン,ベルリン,ハイデルベルク各大学に学び,1919年ベルリン大学教授。 23~33年統計局長をつとめる一方,25年ベルリン景気研究所の創設とともにその所長となり,45年までその任にあった。 49年母国チリに帰りサンチアゴ大学教授となり 53年まで在任したが,その後西ドイツに戻った。最大の業績は景気研究所時代に行なった景気予測の研究で,その方法は景気変動要因の相関関係をきわめて実証的な方法で求め,変動パターンを探ろうとしたものであった。これにより同研究所はハーバード経済研究所と並んで長い間景気予測研究の中心的存在となった。また彼は指図証券説の立場から実証的な研究を行なった有力な貨幣学者でもあった。主著『貨幣理論』 Allgemeine Geldlehre (1923) ,『景気変動論』 Konjunkturlehre (28) ,『世界経済機構と景気変動』 Struktur und Rhythmus der Weltwirtschaft (31) 。
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