出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
事柄が成り立つということについて、その事柄がかならず成り立つべきものであるという場合と、たまたま成り立ってはいるが成り立たないこともありうる場合との区別があるように感ずる人がいる。こういう人にとって前者の場合は、「必然性のある場合」といわれるのである。たとえば、自分がある家系に生まれたことは必然的なことだと感じている人もいる。その反面、どういう家系に生まれるかということには必然性はないと感じている人もいる。このように、多くの場合、必然性の有る無しは、感じによって決まるので、主観的なことである。これに対し、「だれでもが認めなくてはならない必然性もあり、たとえば数学的な真理や物理法則には、客観的な必然性が伴う」と主張する哲学者がいる。また、これに反対し、必然性を客観性のある概念としては認めない哲学者もいる。
[吉田夏彦]
…もし前提Aを認め,しかも結論Bを認めないのであれば,そのような結論Bは前提Aからは出てこない,つまり,そのような演繹的推理は誤っている,とわれわれはいう。このように,前提Aから結論Bが正しく演繹されるときには,前提Aからはかならず結論Bが出てくるという必然性――とくに論理的必然性――がある,という点は,演繹的推理のもっとも重要な特徴であるが,この必然性はつぎの意味で仮定的性格をもつことにも十分注意しなければならない。〈癌はすべてウイルスである〉ことを前提とすれば,特定の患者の癌はウイルスであると演繹的に推理できて,前提と結論のあいだには必然性がある。…
※「必然性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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