アイソトープ治療(読み)アイソトープチリョウ

デジタル大辞泉 「アイソトープ治療」の意味・読み・例文・類語

アイソトープ‐ちりょう〔‐チレウ〕【アイソトープ治療】

放射性同位元素ラジオアイソトープ)を含む薬剤特定臓器組織に集積させ、薬剤から放出される放射線によって、がん細胞などの標的細胞を破壊する治療法。核医学治療RI内用療法放射性同位元素内用療法内照射療法非密封小線源治療

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

共同通信ニュース用語解説 「アイソトープ治療」の解説

アイソトープ治療

放射性医薬品を患者が服用し、がん細胞などに体内で放射線を当てる治療。核医学治療ともいう。手術で取り切れなかったり肺などに転移したりした甲状腺がんには放射性ヨウ素、骨に転移した前立腺がんには放射性ラジウムを使う。がん以外では、甲状腺ホルモン分泌が盛んになる甲状腺機能亢進こうしん症の治療にも使われる。年間1万数千件実施されている。周囲の人の被ばくを避けるため、患者は放射線を遮る機能を備えた専門の病室に一定期間入院する。投与量が少ない場合は日帰り治療もある。服用した放射性医薬品は尿や汗などで体外に排出される。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android