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アウストラロピテクス類 アウストラロピテクスるいAustralopithecines

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アウストラロピテクス類
アウストラロピテクスるい
Australopithecines

人類進化において最も初期である猿人の段階に属する化石人類。最初の化石は 1924年に南アフリカ共和国のタウングの石切場で発見され,R.ダートによりアウストラロピテクス・アフリカヌス Australopithecus africanus (アフリカの南のサルの意) として発表された。当初は学界の諸権威から無視されたが,その後,R.ブルームが同国内で精力的に調査を進め,45年頃より本化石人類は人類の祖系にあたるものとして世界の学界で再認識されるようになった。 59年にタンザニアのオルドバイ峡谷でリーキー夫妻がジンジャントロプス・ボイセイ Zinjanthropus boiseiを発見したのを皮切りに,南アフリカだけでなく,東アフリカの大地溝帯沿いの各地からも多数のアウストラロピテクス類の骨格が発見され,初めはそれぞれ個々の学名を冠されていたが,やがて2~4種に再分類されるようになった。アウストラロピテクス・プロメテウス A. prometheusプレシアントロプスはアウストラロピテクス・アフリカヌスにまとめられ,パラントロプス Paranthropusといわれていたものはアウストラロピテクス・ロブストゥス A. robustusとされるにいたった。ジンジャントロプス・ボイセイはアウストラロピテクス・ボイセイ A. boiseiとされたが,これはむしろアウストラロピテクス・ロブストゥスに属するとされることもある。オルドバイから出土したホモ・ハビリス Homo habilisは猿人から原人への移行の段階に属するものとみられている。アウストラロピテクス類の脳容量は現生大型類人猿並みかそれ以上の 400~700cm3であり,上下の顎骨がよく発達し,眼窩上隆起があり,特にアウストラロピテクス・ロブストゥスでは頭頂部に矢状隆起がみられる。大小臼歯は大きく,咬面には類人猿様の皺があるが,犬歯は短くなって牙をなさず人類的である。四肢骨,骨盤,頭蓋底などの形態からみて,直立二足歩行をしたことは明白である。アウストラロピテクス・アフリカヌスは身長 125cm前後できゃしゃであり,アウストラロピテクス・ロブストゥスは 150cmあって大型,がんじょうである。生息年代は更新世前期から鮮新世へとさかのぼり,100万~360万年前以上にわたることが明らかになっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典内のアウストラロピテクス類の言及

【化石類人猿】より

…前者は現存のゴリラやチンパンジーへと進化し,後者にはギガントピテクス類やシバピテクス類が含まれる。アウストラロピテクス(猿人)類はむしろ後者のグループに属する。このあたりは,人類の起源や系統を考える上で,もっとも興味深いところである。…

※「アウストラロピテクス類」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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