アウティング

デジタル大辞泉 「アウティング」の意味・読み・例文・類語

アウティング(outing)

出かけること。散策すること。
試合競技会に出場すること。
秘密を暴露すること。特に、その人が性的マイノリティーであることを、本人了解を得ずに言い広めること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

共同通信ニュース用語解説 「アウティング」の解説

アウティング

好きになる相手の性別「性的指向」や、自分の認識する性別「性自認」を本人の了解なく第三者に暴露する行為。一橋大法科大学院の学生が転落死した事案を受け、地元の東京都国立市は2018年にアウティングを禁止する全国初の条例を施行した。両親が大学に賠償を求めた訴訟で20年の東京高裁判決は「人格権やプライバシー権を著しく侵害する許されない行為」と認定。20年施行の女性活躍・ハラスメント規制法の指針で、パワハラの一類型に規定されている。

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知恵蔵mini 「アウティング」の解説

アウティング

英語で「暴露する」という意味を持つことから、本人の了解を得ず、公にしていない性的指向や性自認を暴露することを表す言葉となった。2015年8月、一橋大学法科大学院の男子学生が同性愛者であることを同級生に暴露され、心身に不調を来してキャンパス内の建物から転落死した。16年3月、両親は望まないアウティングよって自殺に追い込まれたとして、暴露した同級生や大学に損害賠償を求める訴訟を起こし、アウティングを巡る訴訟として話題となった。

(2016-8-9)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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