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人格権 じんかくけん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

人格権
じんかくけん

人が社会生活上有する人格的利益を目的とする権利をいい,財産権と対比される。民法は身体,自由,名誉を侵害したときは不法行為が成立すると規定する (710条) が,このほか生命,貞操,信用,氏名などのうえにも人格権が認められる。これに対する違法な侵害が不法行為となって損害賠償責任が生じ,さらに最近では,その侵害の差止めが問題となっている。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

人格権

生命や身体、自由や名誉など個人が生活を営むなかで、他者から保護されなければならない権利を指し、憲法13条などが保障する。騒音や悪臭などが人格権を侵害すると判断した裁判もある。

(2014-05-22 朝日新聞 朝刊 2総合)

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デジタル大辞泉の解説

じんかく‐けん【人格権】

人の生命・身体・自由・名誉・氏名・肖像・貞操・信用など、権利者から分離することのできない利益で、私人の権利に属するとされるもの。

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百科事典マイペディアの解説

人格権【じんかくけん】

第三者による侵害に対して法律上保護さるべき人格的利益に関する私権。身体・自由・名誉に対する侵害が不法行為になることは民法で規定されている(民法710条)が,このほか生命・貞操・信用・氏名(氏名権)・肖像(肖像権)などの上にも人格権が認められる。

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世界大百科事典 第2版の解説

じんかくけん【人格権 Persönlichkeitsrecht[ドイツ]】

人格権とは,法的に保護される生活利益のうち,人間の人格と切り離すことのできないものをいう。人格権という概念は,近代の所産であるが,加えて,人権の尊重という理念の高まりにつれて,その範囲は歴史的にしだいに広げられてきている。したがって,その外延は,必ずしも一義的に明確ではない。また,人格的な生活利益を総称して,(一般的)人格権ということもあれば,人間の生活利益を,身体権,自由権,名誉権などに分類して,それぞれを(個別的)人格権と呼ぶこともある。

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大辞林 第三版の解説

じんかくけん【人格権】

〘法〙 人の存在や人格と不可分な利益に関する権利の総称。生命・身体・自由・名誉・肖像・プライバシーなどに関する権利。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

人格権
じんかくけん

生命・身体・自由・貞操などの人の身体的側面に関する利益、および名誉・信用・氏名・肖像などの人の精神的側面に関する利益を総称して人格権とよぶ。民法は、他人の身体・自由・名誉を害すると、不法行為として損害賠償責任を負うことになる旨を規定する(710条)が、他のもろもろの人格的利益の侵害についても同様のことが妥当する。たとえば、他人の氏名や肖像の無断使用、貞操の侵害、生活妨害なども不法行為となる。また、人格権の侵害に対しては、差止請求権が生じる、とするのが最近の学説および下級審の判例である。[淡路剛久]

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