アクシデントマネジメント

百科事典マイペディアの解説

アクシデントマネジメント

原子力発電の大事故への対策をさす言葉。原子力発電所の安全設計を大幅に超えて,原子炉の燃料が重大な損傷を受ける大事故を〈シビアアクシデント〉(日本語訳では〈過酷事故〉)と呼び,シビアアクシデントに至るおそれのある事態が発生してもその拡大を防止し,万が一シビアアクシデントに拡大してもその影響を緩和する対策,とされる。日本では,1992年に,原子力安全委員会がアクシデントマネジメントの整備を国に勧告し,国が電力会社にその整備を要請した。各電力会社は,各発電所のアクシデントマネジメント策を整備し,2002年5月に報告書を国に提出,原子力安全委員会がレビューして各電力会社の対策が妥当であると評価した。当時,シビアアクシデントとされたのは,チェルノブイリ原発事故スリー・マイル・アイランド原発事故である。しかし,2011年3月に発生した東日本大震災にともなう東京電力福島第一原発の大事故によって,日本のアクシデントマネジメント策は根本的に破綻,11年5月現在,原発事故は依然として収束していない。原子力委員会の責任とともにアクシデントマネジメントの徹底的な検証が求められている。
→関連項目危機管理原子力安全委員会原子炉東京電力[株]

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