アジェンデ隕石(読み)アジェンデいんせき(その他表記)Allende meteorite

改訂新版 世界大百科事典 「アジェンデ隕石」の意味・わかりやすい解説

アジェンデ隕石 (アジェンデいんせき)
Allende meteorite

1969年2月,メキシコチワワ州アジェンデに落下した隕石炭素質コンドライト)。回収された量は石質隕石中最大。放射性同位体による年代測定で,太陽系物質中最も古い年代を示すものの一つである。O,Mg,Ca,Ti,Ba,Nd,Sm,Uなどに,地球や月の物質と異なる同位体組成をもつ部分が見いだされ,太陽系形成以前の核合成の記録が残っているものと見られている。また,希土類元素存在度が,原始太陽星雲あるいは星間空間の高温・低圧下で起こった固体凝縮または蒸発過程を反映していると見られている。
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百科事典マイペディア 「アジェンデ隕石」の意味・わかりやすい解説

アジェンデ隕石【アジェンデいんせき】

1969年2月,メキシコのアジェンデ(チワワ州)に落下した隕石。回収量は石質隕石中最大。放射性同位体による年代測定によれば,太陽系の物質の中でも最古の年代を示すものの一つで,一部に地球や月の物質とは異なる同位体組成が見られる。

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