アセル(読み)あせる(英語表記)Tobias Michael Carel Asser

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アセル
あせる
Tobias Michael Carel Asser
(1838―1913)

オランダの政治家、法学者。アムステルダムに生まれる。父、祖父ともに著名な法律家であった。アテナイウム(現アムステルダム大学)に学び、1860年法学博士号を取得した。1862年アテナイウムの教授となり、民法、商法、国際法などを教えた。国家間の法的紛争は、国際会議によって解決するのが最良の方法であると考えたアセルは、国際私法会議を開催するようオランダ政府に働きかけ、それを実現させた。彼は、理論的研究のみならず、実際の国際紛争の場でも活躍したが、もっとも大きな業績は、1888年のスエズ運河中立化問題で、イギリス、フランスなどの列強国とともに小国の代表としてオランダ、スペインをスエズ運河委員会に選出することに成功したことである。そのほか、1899年と1907年のハーグ平和会議にオランダの代表を務め、常設国際仲裁裁判所の設立に力をつくした。1911年、オーストリアのフリートとともにノーベル平和賞を受賞した。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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