アッシージ、聖フランチェスコ聖堂と関連遺跡群(読み)アッシージ、せいフランチェスコせいどうとかんれんいせきぐん

世界遺産詳解 の解説

アッシージ、せいフランチェスコせいどうとかんれんいせきぐん【アッシージ、聖フランチェスコ聖堂と関連遺跡群】

2000年に登録された世界遺産(文化遺産)で、イタリア中部のスパシオ山麓にある聖フランチェスコの生誕地。フランシスコ会の総本山がある。聖フランチェスコは清貧を説いた中世イタリアの聖人で、その功績をたたえるために建設された聖フランチェスコ聖堂は、バシリカ(建物内部を柱列が縦に入る構造)の前後にある階段で下堂と上堂に分かれている。上堂に飾られたジョット・ディ・ボンドネ作のフレスコ画「聖フランチェスコの生涯」は見る者を圧倒し、地下礼拝堂には聖フランチェスコを埋葬した墓があるほか、シモーネ・マルティーニやロレンツェッティなどの画家によるフレスコ画が壁面に描かれている。聖堂奥行きのある単身廊式で、祭壇には南インドの木彫りが見られる。人類の歴史上、重要な時代を例証するものとして世界遺産に登録された。◇英名はAssisi, the Basilica of San Francesco and Other Franciscan Sites

出典 講談社世界遺産詳解について 情報