斎藤茂吉の第二歌集。1921年(大正10)1月春陽堂刊。1913年9月から1917年12月までの作品746首を収める。大局的にみれば第一歌集『赤光(しゃっこう)』からの連続であり、この2冊を初期歌集として一括してよいが、1914年ごろから、『赤光』の混沌(こんとん)をはらんだ激しい生の炎がようやく澄み、透明な寂寥(せきりょう)感の支配する象徴的世界を現出する。「草づたふ朝の蛍よみじかかるわれのいのちを死なしむなゆめ」。この生のあわれの自覚のうえに『梁塵秘抄(りょうじんひしょう)』などからの摂取が加わってなった生命主義的象徴世界は、後半、より現実につきつつ、1917年末の長崎移住を機に『つゆじも』の歌境へと引き継がれる。
[上田三四二]
『佐藤佐太郎著『茂吉秀歌 上』(岩波新書)』
…白花群の葉頂はややふくらむ。花期は夏咲きと秋咲きがあり,マガタマ(曲玉)L.pseudotruncatella (Berger) N.E.Br.系とアラタマ(荒玉)L.gracilidielineata Dint.系は6~7月に開花するが,その他は9~11月に咲く。秋咲きの代表種には黄花群ではツユビダマ(露美玉)L.turbiniformis (Haw.) N.E.Br.が,白花群ではリフジン(李夫人)L.salicola L.Bol.(イラスト)がある。…
…17年長崎医学専門学校教授として赴任,この地で写生説〈実相に観入して自然・自己一元の生を写す〉を樹立。21年歌集《あらたま》を刊行し,写生説を深化した境地をうちたてた。同年10月ヨーロッパに留学し以後3年間医学研究を行い,医学博士の学位を得て帰国の途次,養父の経営する青山脳病院全焼の悲報に接した。…
※「あらたま」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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