昭和期の歌人,文芸評論家,医師 清瀬上宮病院医師。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
歌人、小説家、文芸評論家。兵庫県生まれ。京都帝国大学医学部卒業。京都帝国大学病院に勤務のかたわら歌誌『新月』に加わり作歌を始める。1961年(昭和36)に『斎藤茂吉(もきち)論』により群像新人文学賞受賞。あわせて『逆縁(ぎゃくえん)』が小説部門最優秀作となる。1966年、43歳のとき結腸癌(がん)を手術、以後長い闘病生活に入る。この大患が生涯の転機となり、死と直面したことで、感覚も思想もいっそうの深化を果たし、「魂の浄化」を短歌によって志すことになる。1968年に「佐渡玄冬」により短歌研究賞受賞。1975年に第三歌集『湧井(わくい)』により迢空(ちょうくう)賞を、評論集『眩暈(げんうん)を鎮(しず)めるもの』により亀井勝一郎賞を受賞。1979年には『うつしみ この内なる自然』が平林たい子賞を受賞、人間の生死を自然の内にとらえる独特な自然観を明確にした。晩年は病が再発し入退院を繰り返すなかで、正への清冽な祈りともいうべき「心声、事物、一如」の歌境に至る。日本人の死生観、自然観を追求した三四二の文学の結実である。
[日高堯子]
ちる花はかずかぎりなしことごとく光をひきて谷にゆくかも
『『上田三四二全歌集』(1990・短歌研究社)』▽『浅井清他編『研究資料現代日本文学 第五巻』(1981・明治書院)』
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加