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アラディンと魔法のランプ アラディンとまほうのランプ`Alā ad-Dīn wa'l-qandīl al-masḥūr

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アラディンと魔法のランプ
アラディンとまほうのランプ
`Alā ad-Dīn wa'l-qandīl al-masḥūr

アラビア語の説話。 18世紀初め,フランスの東洋学者 A.ガランによって『千一夜物語』のなかで初めて広く紹介されてから,同物語集のなかでも最も人気のある一編として普及した。シナのとある町に住む貧しい仕立屋の遺児アラディンはマグリブ (北アフリカの西部) から来た魔法使いに導かれ,地下の宮殿にいたり,魔法のランプを手に入れ,その偉力で魔神を駆使し,無限の富を支配することができるようになる。やがてその国の大王の姫を妻とする身分になるが,マグリブの魔法使いとその弟との奸策によって一時はランプを奪われ危地に陥る。しかし結局困難を乗切り幸福な余生をおくるという筋。ただし,この物語はガランが使用した『千一夜物語』のアラビア語写本にもなく,その後各地で発見された同書の原本にも見当らないので,ガランの創作か,または彼に口頭でいくつかの説話を伝えたあるシリア人からの伝聞によるのであろうなどと,いろいろの憶説が行われていた。しかし 19世紀末になって,フランスの東洋学者 H.ゾータンベールが,パリの国立図書館で入手したアラビア語写本のなかから,この物語の写本を2種発見した。その内容には若干の差があるが,最良と思われるほうを 1887年に国立印刷所から刊行し,多年の疑問を解決した。舞台はシナとなっているが,物語の性格からエジプト本来の説話と考えられている。

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