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アリストテレスの10範疇 アリストテレスのじゅうはんちゅう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アリストテレスの10範疇
アリストテレスのじゅうはんちゅう

アリストテレスは『オルガノン』 Organon第1部の『範疇論』 Categoriaeにおいて,範疇とは存在者に関する述定の普遍的形式であり,同時にこれらの存在者が,その名のもとに包含される最高類概念であるとして,10種の範疇を提示した。すなわち,実体 ousia,量 poson,性質 poion,関係 pros ti,場所 pou,時 pote,位置 keisthai,状態 echein,能動 poiein,受動 pascheinの 10種であるが,このうち実体のみは述語とはならない。アリストテレスはかかる 10種類の根本的な実在形式があるとしたが,これらの範疇表は,原理的なものから導き出された厳密なものというよりは,経験的に文法を手掛りとして数え上げたものであって,のちにカントにより批判された。なお,ギリシア哲学史上の範疇思想は,まずピタゴラス派により確立された 10種の対立概念の表であり,これはアリストテレスの『形而上学』でも言及されている。さらにプラトンは,有,異同などの最高概念をあげて論じたが,これらの説を展開させてまとめたのがアリストテレスである。

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