アルボイン(その他表記)Alboin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルボイン」の意味・わかりやすい解説

アルボイン
Alboin

[生]?
[没]572.6.28. ベロナ
ランゴバルド王 (在位 565~572) 。アバール人と同盟してゲピート王国を全滅させ,その王女ロザムンドを妻とした。即位当時はノリクムパンノニア (現オーストリアと西部ハンガリー) を領土としたが,568年テベレ川までの北・中部イタリアを征服してランゴバルド王国建設。国の慣習に従い,妻に父ゲピート王の頭蓋骨で酒を飲むことを強いたため,それを恨んだ妻によって暗殺されたという。

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世界大百科事典(旧版)内のアルボインの言及

【髑髏】より

…中国には西域の月氏の王の頭蓋骨で血を飲んだ話(《漢書》匈奴伝)とか,どくろ杯を常用した元の呉元甫の例がある。6世紀後半,ランゴバルド族の王アルボインは,王妃ロザムンデに殺害した彼女の父のどくろ杯を与えた。《今昔物語集》天竺部には,菩薩となった悉達太子(しつたたいし)(釈迦)をおどす天魔の2姉妹が,どくろで作った器を手に持っていたとあるし,《屍鬼二十五話》にもどくろの器で血を飲む婆羅門鬼の話がある。…

※「アルボイン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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