ジャボチンスキー(その他表記)Zhabotinsky, Leonid Ivanovich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャボチンスキー」の意味・わかりやすい解説

ジャボチンスキー
Zhabotinsky, Leonid Ivanovich

[生]1938.1.28. ウクライナ=ソビエト社会主義共和国,ウスペンカ
[没]2016.1.14. ウクライナ,ザポリージャ
ソビエト連邦のウエイトリフティング選手。男子ヘビー級で 1964年と 1968年のオリンピック競技大会で 2連覇を果たし,1963~74年の間に世界記録を 19回更新した。コサックの家に生まれ,ナチス・ドイツの占領時代にハリコフハルキウ)で育った。学生時代は砲丸投げをはじめ,積極的にスポーツに取り組んだ。勤務先のトラクタ工場で本格的にウエイトリフティングを始め,1957年に国内選手権大会で銅メダルを獲得。身長 190cm,体重 165kgのきわめて大柄な体格だった。1964年東京オリンピック競技大会では,チームメートの前回優勝者ユーリ・ウラソフに挑み,敗北を装ってから最終試技で勢いを戻し,合計重量 572.5kgのオリンピック新記録で金メダルを獲得。1968年メキシコシティー・オリンピック競技大会では開会式でソ連選手団の旗手を務め,合計重量 572.5kgの自己タイ記録で再び優勝した。1974年,膝を痛めて引退したが,その後もソ連軍などのコーチとして活躍。1991年に大佐陸軍を除隊後はモスクワ経営・法学研究所で教鞭をとった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android