アンプル(読み)あんぷる(英語表記)ampoule フランス語

精選版 日本国語大辞典 「アンプル」の意味・読み・例文・類語

アンプル

〘名〙 (ampoule) ガラス製の首のくびれた小型の容器。口部はガラスを溶かして密封する。おもに注射液を入れるのに用いられる。
魔都(1937‐38)〈久生十蘭〉二二「クロロフォルムの硝子小管(アンプール)破砕片と思われるガラスの小破片も」

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デジタル大辞泉 「アンプル」の意味・読み・例文・類語

アンプル(〈フランス〉ampoule)

薬液などを封入した小さなガラス製容器。「アンプル剤」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アンプル」の意味・わかりやすい解説

アンプル
あんぷる
ampoule フランス語

注射剤1回分を入れるガラス製の小容器。1886年フランスのスタニスロー・リモザンStanisllo Limoisinが発明した。普通は頸(けい)部を細くしたガラス管で、無色のものをはじめ、青色褐色着色ガラスを用いたものもある。着色アンプルは遮光用である。使用時は頸部ハート形のアンプルカットややすりで切断し、内容を注射器で取り出す。最近ではアンプルカットのいらないイージーカットアンプルやワンポイントアンプルといったものが使用されるようになった。また、プラスチック製のものもある。

[幸保文治]

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栄養・生化学辞典 「アンプル」の解説

アンプル

 薬液や薬を溶かす液を入れる容器で,試料を無菌操作で充填したあと,シールして使うもの.普通ガラス製.

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