アヴィニョン(その他表記)Avignon

翻訳|Avignon

山川 世界史小辞典 改訂新版 「アヴィニョン」の解説

アヴィニョン
Avignon

南フランス,ローヌ川下流の都市。起源は前6世紀のフェニキア植民地にさかのぼるが,中世盛期にはトゥールーズプロヴァンス両伯の共同支配下で独立的な都市として繁栄した。1226年アルビジョワ十字軍に占領され,90年アンジュー家のものとなった。1309年教皇クレメンス5世居住地となり,48年教皇庁がこれを買収し,77年グレゴリウス11世がローマに去るまで教皇所在地となり(これを教皇のバビロン捕囚という),その間に教皇宮殿が建造された。教会の大分裂期にもフランス人の対立教皇が滞在し,その後も長く教皇領であったが,1791年フランスに併合された。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

世界遺産情報 「アヴィニョン」の解説

アヴィニヨン

フランス南東部のローヌ河岸に位置する商業都市。フランス王とローマ法王庁の対立により、1309年教皇クレメンス5世がアヴィニヨンに滞在することになった歴史的に有名な「アヴィニヨン捕囚」の舞台です。事実上「キリスト教界の首都」となったアヴィニヨンには法王庁宮殿や現在はプティ・パレ美術館として利用されている大司教館など当時の建築が残されており、1995年にはアヴィニヨン歴史地区として世界遺産に登録されました。また、毎年夏には国際的な演劇祭が開催され、地方都市の文化活動としての模範となっています。

出典 KNT近畿日本ツーリスト(株)世界遺産情報について 情報

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