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アーツ・アンド・クラフツ運動 アーツ・アンド・クラフツうんどうArts and Crafts Movement

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アーツ・アンド・クラフツ運動
アーツ・アンド・クラフツうんどう
Arts and Crafts Movement

19世紀末期から 20世紀初頭にかけて,W.モリスを中心としてイギリスで興った美術工芸運動。モリスは J.ラスキンの思想を根拠として中世の手工芸に美術の本質を見出し,産業主義社会の機械生産による俗悪な工芸品に反発して,広く改革運動を展開した。イラストレーターの W.クレイン,教育家の C.R.アシュビー,建築家の C.F.A.ボイジーらもこの運動のリーダーとして活躍したが,多分に時代錯誤的な面もあり多くの共感は得られなかった。しかし家具,織物,食器,壁紙,文字,印刷,装丁,挿絵などのデザインを改革し,のちのアール・ヌーボー,近代デザインに大きな影響を与えた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アーツ・アンド・クラフツ運動
あーつあんどくらふつうんどう
Arts and Crafts Movement

19世紀末より、ウィリアム・モリスの工芸革新の呼びかけに端を発して展開したイギリスのデザイン運動。美術工芸運動の意。モリス自身もまた1861年にモリス・マーシャル・フォークナー商会を設立して以来、全生涯を工芸革新運動に捧(ささ)げたのだが、理想を中世の手工業に求めたため、近代的な意味での工芸様式を生み出すには至らなかった。モリスの次の世代は、モリスの理念を受け継ぎつつ、近代社会における工芸のあり方を尋ねる方向を積極的にとり、20世紀への橋渡しの役割を果たした。この動きは1880年代に顕著となり、数多くのギルドや工房が生まれたのち、1888年にクレインを初代会長としてアーツ・アンド・クラフツ展示会協会が設立され、運動が総合化された。ひとりイギリス国内の運動にとどまらず、ドイツ工作連盟設立のきっかけをつくるなど、デザイン史上に大きく位置づけられる。[高見堅志郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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