イタリアーナ百科事典(読み)いたりあーなひゃっかじてん(英語表記)Enciclopedia italiana di scienze, lettere ed arti.

日本大百科全書(ニッポニカ) 「イタリアーナ百科事典」の意味・わかりやすい解説

イタリアーナ百科事典
いたりあーなひゃっかじてん
Enciclopedia italiana di scienze, lettere ed arti.

イタリア文化を誇り、ファシズムを強調するために文部大臣主唱で編集された百科事典。1929年から39年までに36巻で完結。その後の世界的な変動補遺によって補っている。補遺版は1938~62年までに7巻ある。国内外の大家に執筆させ、自由に評論させたので、文化史上では高く評価される。ミケランジェロダ・ビンチなどの項目解説はそのまま単行本としても出版された。都市歴史も数十ページを費やしたものが多い。第二次世界大戦後も、イタリアにはこれに勝る文化的百科事典はない。

[彌吉光長]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「イタリアーナ百科事典」の意味・わかりやすい解説

イタリアーナ百科事典【イタリアーナひゃっかじてん】

哲学者G.ジェンティーレ編集長とするイタリアの代表的百科事典《イタリア科学文学芸術百科事典》のこと。イタリアーナ略称で知られる。1929年に刊行開始,1939年までに増補1巻を加えて全37巻を完成。その後増補II,III(各2巻),IV(3巻)を刊行。
→関連項目ジェンティーレ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イタリアーナ百科事典」の意味・わかりやすい解説

イタリアーナ百科事典
イタリアーナひゃっかじてん
Enciclopedia italiana di scienze, lettere ed arti; Italian Encyclopaedia of Science, Letters, and Arts

イタリアの代表的な百科事典本編 35巻と索引1巻からなる。 1925年に編纂作業が始まり,1929年から 1936年に順次出版された。 1937年から 1960年にかけて補遺が出版されている。長文の優れた記事が数多く掲載され,基本的に執筆者のイニシアルが付してある。図版も豊富である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android