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イブン・トゥーマルト Ibn Tūmart

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世界大百科事典 第2版の解説

イブン・トゥーマルト【Ibn Tūmart】

1091ころ‐1130
モロッコの宗教運動の指導者。アンチアトラス山中のベルベルの一派,マスムーダ族の出身。1106年に故郷を出発,コルドバから東へマシュリクに向かい,アシュアリー派神学やイスラム神秘主義思想,ガザーリーの学問などを学んだ。宗教と道徳の改革の情熱に充たされつつマグリブに戻ってからは,タウヒード(神の唯一性)の教義を説く宗教運動を起こし,21年には自らマフディーと称して,ベルベル人への布教とムラービト朝の打倒とに力を注いだ。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のイブン・トゥーマルトの言及

【ニザーミーヤ学院】より

…とくにバグダードの学院はイスラム諸学の中心的な地位を占め,学生数は数千人に達したという。教授陣の中で神学教授であったガザーリーはとくに名高く,学生の中では後にムワッヒド朝の基礎を築いたイブン・トゥーマルトやイランの大詩人サーディーがよく知られている。バグダードの学院はセルジューク朝没落後,14~15世紀ごろまで存続した。…

【マフディー】より

…カイサーン派の隠れメシアの観念はシーア派にも受け入れられ,十二イマーム派は第12代目イマームのムハンマド・アルムンタザルが隠れメシアになったと信じ,イスマーイール派は別の隠れイマームの血統を継ぐマフディーが再臨してファーティマ朝を開いたと主張した。イスラムにおける終末論的マフディー思想の伝統は根強く,ムワッヒド運動におけるイブン・トゥーマルトマフディー派運動におけるムハンマド・アフマド,1979年11月のメッカのカーバ襲撃事件におけるカフターニーなど,激しい抗議と抵抗運動の際,しばしばマフディーと称する者が活躍する。【嶋田 襄平】。…

【ムワッヒド朝】より

…スペイン語ではアルモアデAlmohade。創始者アブド・アルムーミン‘Abd al‐Mu’min(在位1130‐63)は,イブン・トゥーマルトの宗教運動を基礎に,アトラス山中の定着民マスムーダ族を率いてアトラス山中のティーンマッラルに建国した。1145年にはイベリア半島に軍隊を派遣,間もなく半島南部を支配し,47年にはムラービト朝を倒し,都をマラケシュに移した。…

※「イブン・トゥーマルト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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