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イリ(伊犂)条約 イリじょうやくIli

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イリ(伊犂)条約
イリじょうやく
Ili

ペテルブルグ条約ともいう。 1881年 (清,光緒7年8月) ,ロシアと中国清朝との間に結ばれた条約。 62~64年の新疆のイスラム教徒の反乱で,イリの町クルジャにタランチ人の政権ができ,さらにイギリスとトルコとに援助されたカシュガル (喀什 噶爾) のヤクブ・ベクが勢力を伸ばしてきたので,71年 (同治 10年) ロシアはイリを占領した。 77年に清の左宗棠 (さそうとう) が新疆を平定すると,清とロシアの間に交渉が開かれ,79年 (光緒5年 10月2日) のリワジア Liwajia条約が調印されたが,清側には非常に不利なもので,国内世論も反対の声が強く,清は批准せず,条約の再検討が行われることになった。この結果あらためてペテルブルグでイリ条約が締結され,イリは清に返還された。しかし国境はロシアに有利に改定され,ホブド (科布多) ,カシュガル,トゥルファン (吐魯番) などが貿易を開放された。

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