ウィスラー(読み)うぃすらー(英語表記)Clark Wissler

日本大百科全書(ニッポニカ)「ウィスラー」の解説

ウィスラー
うぃすらー
Clark Wissler
(1870―1947)

アメリカの人類学者。アメリカ・インディアンの研究者で、「文化領域」の概念の提唱者として知られる。インディアナ大学からコロンビア大学に進んで心理学博士となったのち、フランツ・ボアズに師事して人類学に転じた。1902年以来40年間にわたりアメリカ自然史博物館の職員となり、長らく人類学部門の展示責任者の地位にあったほか、エール大学教授、アメリカ人類学会会長も務めた。アメリカ西部の平原インディアンの物質文化、社会組織、宗教体系、自然環境を総合的に調査し、博物館においてはその美術・工芸品を地域ごとに分類して展示するなかで、特定の文化要素がある地理的範囲内で特徴的な型をもつという「文化領域」の概念を発展させ、学界に多大な影響を与えた。ウィスラーの「文化領域」は、クローバーのそれが宗教観念や信仰の型に重きを置くのに対し、物質文化と自然環境との間の生態学的関係を重視するものである。アメリカ人類学の古典とされる主著『The American Indian』(1917)のほか『An Introduction to Social Anthropology』(1929)など多数の著書がある。

[上田紀行 2018年11月19日]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「ウィスラー」の解説

ウィスラー
Wissler, Clark

[生]1870.9.18. ウェイン
[]1947.8.25. ニューヨーク
アメリカの人類学者。インディアナ大学を経てコロンビア大学に進み,心理学で博士になったが,F.ボアズに師事し人類学に転じた。著書『アメリカインディアン』 The American Indian (1917) はアメリカ人類学の古典であり,40年間にわたるニューヨーク自然史博物館の作業指導を通じて発展させた文化領域文化特性の概念は,学界に多大の影響を与えた。アメリカ人類学会会長,エール大学人間関係研究所教授をつとめた。前記著書のほか"North American Indians of the Plains" (12) ,"Man and Culture" (23) ,"The Relation of Nature to Man in Aboriginal America" (26) ,"Introduction to Social Anthropology" (29) 。

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デジタル大辞泉「ウィスラー」の解説

ウィスラー(Whistler)

カナダ西部ブリティッシュコロンビア州リゾート地バンクーバーの北約100キロメートルに位置する。ブラッコム山とウィスラー山を含む広大な滑走面積をもつスキー場があり、北米有数のスキーリゾートとして知られる。2010年、バンクーバー冬季オリンピック会場となった。

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