ウシクサ(読み)うしくさ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウシクサ」の意味・わかりやすい解説

ウシクサ
うしくさ / 牛草
[学] Schizachyrium brevifolium (Sw.) Nees ex Büse
Andropogon brevifolius Sw.

イネ科(APG分類:イネ科)の小形の一年草。稈(かん)は基部から盛んに分枝して直立し、高さ10~40センチメートル。葉は広線形で先が鈍く、葉鞘(ようしょう)は扁平(へんぺい)。8~11月に葉腋(ようえき)から花序を出す。小穂は2小花をもち、一つは有柄一つは無柄、対(つい)になって花序の節について、ともに芒(のぎ)をもつ。成長すると全体が赤褐色に変色する。本州から沖縄の湿地に群生し世界の暖地に広く分布する。

[許 建 昌 2019年8月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android