ウニコール

デジタル大辞泉 「ウニコール」の意味・読み・例文・類語

ウニコール(〈ポルトガル〉unicorne)

想像上動物一角獣ユニコーン)のこと。
哺乳類イッカクのこと。また、その牙から作った解毒剤
2ににせ物が多かったところから》うそ
踊り子の話大きな―」〈柳多留一四

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ウニコール」の意味・読み・例文・類語

ウニコール

〘名〙 (unicorne から)
海獣「いっかく(一角)」をいう。
※浄瑠璃・平家女護島(1719)三「彼の唐土の独角獣(ウニカウル)といふ獣は、水上の悪毒をおのれが角にてそそぎ消し」
② =さい(犀)〔和英語林集成(初版)(1867)〕
③ ①の牙からつくった解熱剤。昔は疱瘡薬として用いた。一角。〔大和本草(1709)〕
④ ②の牙で作った花生け
※洒落本・契情買虎之巻(1778)三「一角(ウニカウル)花器(はないけ)には梅と柳を折入る」
⑤ (③ににせ物が多いところから) いつわり。うそ。
※雑俳・柳多留‐一四(1779)「おどり子のはなし大きなうにこうる」
[語誌]③は一八世紀から薬品として用いられている。その薬品名としてのウニコールは、昭和初期まで用いられた。①については英語からのユニコーンが一般化した。

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