中央アジア,カザフスタン共和国北西部,同名州の州都。人口19万5811(2004)。ウラル川とその支流チャガン川の合流点のステップにあり,サラトフ・イレツク鉄道が通じる。農業地帯の中心で,食品・皮革加工,機械製造業,船舶修理業がみられ,教育・農業の2大学がある。この町は,16世紀末ヤイク・コサックによって基礎をおかれ,ヤイツキー・ゴロドクと呼ばれたが,ノガイ・タタールに破壊された後,1613年ウラル川下流50kmの現在の場所に移された。ラージン,プガチョフの農民戦争の中心地の一つで,1775年エカチェリナ2世によってウラリスクと改称され,アストラハン県に編入された。1868年新設のウラリスク州の州都となり,94年リャザンから鉄道が通じた。十月革命後,労働者・兵士・コサック代表ソビエトと同時に成立したウラル・コサック軍の反革命〈軍事政府〉が1918年3月に占領したが,19年1月24日に革命軍が入城した。
執筆者:木村 英亮
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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中央アジア、カザフスタン共和国西カザフスタン州の州都オラルの旧称。
[編集部]
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