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ウルク期 ウルクきUruk period

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ウルク期
ウルクき
Uruk period

メソポタミアのウバイド期に続く文化期。前期と後期に二分し,後期に絵文字の出現がみられるところから,後期とジェムデット・ナスル期を合わせて原文字期とする説が有力である。ウルク前期の遺跡はエリドゥウバイド (→ウバイド遺跡 ) ,ヌジ (→ヌジ遺跡 ) ,ニネベ (→ニネベ遺跡 ) ,ガウラ (→テペ・ガウラ遺跡 ) などかなり知られているが,ほとんどは上層に原文字期の層が重なっていて広範な調査は行なわれていない。そのため遺跡の規模をはじめ不明な点が多い。ただウルクの天空神アヌの神殿の最下層 (第 10層) が 9m近くあることから,すでに大規模な神殿がつくられ始めたことや,ガウラでは見張り台や要塞と考えられる建物址が発見されていることなどからかなりの町邑が形成されていたと考えられる。また文化的には,土器の製作に轆轤 (ろくろ) が使用され始め,彩文はほとんど施されず,赤色,灰色の化粧土をかけ研磨したこと,円筒印章がつくられ始めたことが特徴としてあげられる。

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世界大百科事典内のウルク期の言及

【シュメール】より

…この期中に沖積平野の中・南部の優位が確立し,シュメールの地が発展の先頭に立つことになる。
[都市形成期]
 次の考古学的時期であるウルク期(前3800‐前3000ころ?)には轆轤(ろくろ)製の無文土器と円筒印章の製作が始まり,末期(ウルクVIII~IV層)にはウルクを先頭にシュメール南部に都市形成の動きがおこり,ウルクは面積約100haに達し,大神殿がいくつも造営され(最大は縦80m,横30m),青銅器が製作され,IV層ではついに粘土板に刻まれた絵文字群が出現する。そこには支配者をさす称号〈エン〉,人々の集りをさす〈ウ(ン)キン〉,役職や手工業職種を示す文字,シンボルによる神名,牛・ロバ・羊・ヤギ・大麦・ナツメヤシ・犂(すき)・魚類を示す文字などが,複雑な数体系を暗示する数字とともに書かれていた。…

※「ウルク期」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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