ウーンデッド・ニー(読み)ウーンデッドニー

百科事典マイペディア 「ウーンデッド・ニー」の意味・わかりやすい解説

ウーンデッド・ニー

米国,サウス・ダコタ州南西部のパイン・リッチ保留地内にある地域。1890年,米国第7騎兵隊が移動中のスー族350人を捕らえ,ウーンデッド・ニー・クリーク河畔で無差別に銃撃し,二百数十人が虐殺された。また1973年には,先住民の運動団体〈アメリカインディアン運動〉が,内務省インディアン局の改革,保留地の実態調査などを要求してこの地を武装占拠し,連邦政府との間で戦闘となった。この事件は大きな注目を集めてパン・インディアン運動を勢いづけ,以後,この地はアメリカ先住民の虐殺と抵抗の歴史を象徴するようになった。→アメリカ・インディアン

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android