エスカ

大辞林 第三版の解説

エスカ【ESCA】

electron spectroscopy for chemical analysis
電子分光法による分析法の一。試料に X 線をあて、そこから放出される電子の運動エネルギー分布を調べることにより、試料の化学結合の状態が分析できる。試料表面の物質の吸着状態、触媒作用などを解析する。

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化学辞典 第2版の解説

エスカ
エスカ
ESCA

Electron Spectroscopy for Chemical Analysisの略称.電子分光法一種で,電子発生に単色の軟X線を用いる場合にこの名称が用いられる.スウェーデンのK. Siegbahnらの命名(1964年)による.高分解能の電子エネルギーアナライザーを用いると,原子を構成する内殻電子のエネルギー準位が化学結合を形成している隣接の原子の影響を受けて,若干移動することが見いだされたが,かれらはこれを化学シフト(chemical shift)とよんだ.このシフトは化学結合の様子を直接反映しているものとして,広く結合の関与する諸分野の化学的な解析が可能になるという意味で命名されたものと思われる.単色のX線にはAl KαやMg Kαがおもに用いられるが,シフトを通してより詳細な結合の様子を知るために,より単色のX線を求める努力がなされている.エスカは,エネルギー準位の直接関与する物性研究の手段であるばかりでなく,化学シフトを通した状態分析や固体表面に関連する情報を必要とする諸分野での広い応用が期待されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典内のエスカの言及

【地下街】より

…1955年当時全国で3万3500m2程度であったものが,70年代末には80万m2を超す床面積になった。おもな地下街には,オーロラタウン(札幌,2万9356m2),八重洲地下街(東京,6万9183m2),新宿西口地下街(東京,2万9650m2),横浜駅東口地下街(横浜,6万6965m2),エスカ(名古屋,2万9150m2),ウメダ地下センター(大阪,3万1705m2),ミナミ地下街虹のまち(大阪,3万6474m2),さんちかタウン(神戸,1万8210m2),岡山一番街(岡山,2万4771m2),天神地下街(福岡,3万3510m2)などがある。 諸外国では日本のように地下街づくりは盛んではない。…

※「エスカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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