翻訳|electron
ドイツのIG(イーゲー)社の技師エレクトロンG. Elektronの創製による、マグネシウムを主体とした合金の商品名。1909年発明。マグネシウムの力学的強度を向上させるためにアルミニウムを3~10%、耐食性を改善するために亜鉛を0.5~3.5%、マンガンを0.1~1.0%加えた合金であり、焼入れ、焼戻しをして強さを向上させて使用する。鋳物用合金としても用いられ、とくに内燃機関用のピストン材はアルミニウムを多くして高温に耐えるようにしている。また塑性加工用合金としても用いられ、320~400℃で棒、管、型材、ピストンなどに押出し加工ができる。第二次世界大戦中に都市に投下されたエレクトロン焼夷弾(しょういだん)はこれでつくられていた。
[井川克也・三島良續]
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…エレクトロン,β粒子ともいう。物質を構成する基本的素粒子の一つ。…
…【町田 章】
[伝承]
前600年ごろ,コハクの電気を帯びやすい特性を発見したのはタレスであった。コハクをギリシア語でエレクトロンēlektronというが,これが電気の語源であることはいうまでもない。古代の中国人は,虎が死ぬと精魄が地に入り,化してコハクになると考えた。…
※「エレクトロン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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