エチェベリーア(読み)えちぇべりーあ(英語表記)Esteban Echeverría

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エチェベリーア(Esteban Echeverra)
えちぇべりーあ
Esteban Echeverra
(1805―1851)

アルゼンチンの詩人。1825年フランスに渡り、ソルボンヌ大学で学ぶかたわら、ロマン主義者たちとボヘミアン的な生活を送る。30年に帰国するや当時の文壇の指導的立場にたつが、独裁者ロサスと反目し、ウルグアイに移住、その地で死去した。アルゼンチンのロマン主義の父といわれ、多くの詩集を残したが、なかでも『叙情詩集』(1837)に収められた「囚(とら)われの女」はアルゼンチンの自然や人間の生活をみごとに歌い上げている。ただ彼の詩は概して表面的にすぎるといわれる。また、連邦派と中央集権派の抗争を描いた小説『畜殺場』(1840)はロサス政権に対する批判であり、当時の作家たちが直面していた現実が浮びあがる。[安藤哲行]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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