現代外国人名録2016 「エドワード スノーデン」の解説
エドワード スノーデン
Edward Snowden
- 職業・肩書
- 元米国中央情報局(CIA)職員 スノーデン事件
- 生年月日
- 1983年6月21日
- 出生地
- 米国ノースカロライナ州ウィルミントン
- 経歴
- 高校中退後、2004年陸軍特殊部隊員を目指し予備軍に入隊したが間もなく除隊。その後、米国国家安全保障局(NSA)と契約するコンサルタント会社社員となり、米中央情報局(CIA)の技術者を経て、再びNSAでシステム管理者として勤務。そこで、NSAがPRISMなど計4つの極秘プログラムを使って世界中のメールや通話、通信の記録を集め、秘密裏に監視していたこと、多くのIT大手企業がそれに協力していたことを知る。2013年5月ハワイのNSA事務所で米政府の機密文書をコピーして持ち出し、5月香港に渡る。6月米政府の情報収集活動を英紙「ガーディアン」や米紙「ワシントン・ポスト」に告発、米国史上最大級の機密流出として大きな問題となる。情報源として自身の身元を公表したことから、米政府は取扱許可を受けていない人物に安全保障に関する情報を渡した疑いと、機密情報を開示した疑い、政府の所有物を盗んだ疑い(スパイ活動取締法違反などの容疑)で訴追された。その後、ロシアを含む25ケ国以上に亡命を申請したとされるが、米国が亡命の申請国に圧力をかけるなどしたため、受け入れを拒否する国が相次いだ。同年「ガーディアン」による米情報収集活動の暴露報道はピュリッツァー賞を受賞。同年8月ロシアが1年間の亡命を認めた。2014年8月、3年延長。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報