エピファニオス(その他表記)Epiphanios of Salamis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エピファニオス」の意味・わかりやすい解説

エピファニオス[サラミス]
Epiphanios of Salamis

[生]315頃.パレスチナ
[没]403
サラミスの司教。正統信仰の擁護のためオリゲネス派,アポリナリウス説に強く反対。その主著『全異端反駁書』 Panarionは教会史初めから当時までの 80に上る異端を論難したもので,歴史的価値は乏しいが正統信仰に対する彼の情熱がうかがえる。また修道生活の興隆にも努めた。

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世界大百科事典(旧版)内のエピファニオスの言及

【オリゲネス】より

…オリゲネス神学の一面のみを強調したさまざまの説をオリゲネス主義と呼び,古代および中世の教会で異端として弾劾された。4世紀の後半,サラミス主教エピファニオスEpiphaniosがオリゲネスを異端と決めつけ,ヒエロニムスもそれに荷担,結果としてオリゲネスを奉じていたエジプトの修道士が迫害された。6世紀中葉にはパレスティナの聖サバス修道院のオリゲネス主義が問題となった。…

※「エピファニオス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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