日本大百科全書(ニッポニカ) 「鬼岳」の意味・わかりやすい解説
鬼岳
おんだけ
長崎県五島(ごとう)列島福江島(ふくえじま)の南東端にある火山。五島市に属する。「おにだけ」ともいいう。福江港の南に広がる溶岩台地上に噴出したホマーテ(臼状火山(きゅうじょうかざん))で、標高315メートル。付近に火ノ岳(315メートル)、中岳(251メートル)が群がっている。これを鬼岳臼状火山群と称している。三者の中間に五島ゴルフ場が設けられ、北西麓(ろく)の溶岩台地(70メートル)上には福江空港が開かれている。東麓の崎山(さきやま)地区には、溶岩台地(20メートル)上に箕(み)岳(144メートル)、臼(うす)岳(125メートル)などの小型ホマーテ群がみられる。
[石井泰義]